精神世界（2）
私の前世が祖父であるというのが本当だとすれば、今こうして猫にまみれて暮らしているのは、前世のカルマを解消するためなのではないかと思えることがある。
これは祖母から聞いた話である。
祖父は喉頭がんで亡くなったらしいが、戦後間もない頃に、抗がん剤などあるはずもなく、わらをもつかむ思いでいたところ、「猫を食べると喉に効くらしい」という、民間療法のデマを聞いたのであった。
祖母は、闇市で死んだ猫を買ってきて、祖父に食べさせたらしい。聞くも恐ろしい話である。何匹食べさせたかは言ってくれなかった。思い出したくないようだった。
そういういきさつがあったので、祖母は余計に猫の顔を見たくなかったようである。それなのに、孫が猫に異常に執着していたから、さぞかし困惑したことであろう。きっと「あのときの猫にとりつかれたのではなかろうか」と思っていたかもしれない。（笑）
中間生で、次の人生のオプションを、ガイドと一緒に考えていたときに、「猫に罪滅ぼしをさせていただく」というのをつけたのではなかろうか、と思うことがある。死後、私は猫を食べたことをとても後悔し、「きっと猫に何か役に立って、罪滅ぼしをしたい」と願い出たような気がしている。
ということは、私は子供の頃のように、はやく、菜食主義者に戻ったほうがよいような気がしてくる。死んでから後悔するようなことは、なるべくしないようにするのが良いと思うからだ。
今の私ならば、猫を食べるなんて考えられない。けれど、牛や豚や鶏を毎日のように食べている。日本の食卓では、いつ頃から、お殿様が食べるようなものを、毎日食べないと栄養がないと考えるようになったのだろう。今の栄養学は本当に完全に正しいと言えるのだろうか。
甲田光雄氏という、大阪のお医者さんは、青汁だけを飲んで、健康でいるという。こういうのを聞くと、「いつか必ず、生きているうちにベジタリアンになりたい」と思う。
「罪滅ぼし」という、人生のオプションがついていると、忙しくなってしまって、本当にしたいことができなくなりそうになる。中間生ではヤル気満々だから、たくさんオプションをつけすぎてしまう。三次元での不自由さを忘れているから。
高校生ぐらいのとき、手塚治虫の「ブッダ」や「火の鳥」が大好きだった。そこに出てくる動物たちも植物たちもみんな、心を持っていて、登場人物の人と、心を通わせていた。
純真な乙女だった（？）私は、漫画なのに、「これは本当のことかもしれない」と思い、ある実験をした。
花屋さんで買ってきた切花を花瓶にさして、毎日水を替えながら、「きれいやなあ、根っこ出したら、土に植えてあげるんやけどなあ」などと話しかけた。すると、５回くらいの実験のうち、２回ほど、本当に根っこを出した。キク科の植物が根を出しやすいようであった。
根っこを出した小菊やマーガレットは、約束どおり庭に植えてあげた。すると、どんどん大きくなって、翌年には大きな株に成長し、花をいっぱい咲かせたのであった。
私が２６歳くらいの時も、妹にもらったサフィニアに同じことをして、根っこが生えてきて、ベランダがサフィニアだらけになったりした。
これらのことから言えることは、「やはり、植物にも意識があるのではないか」ということなのである。徒然花子の「街路樹のお話」でも書いたが、私たち人間はちょっと植物を見くびっているのではないかと思う次第である。
そして私は、「もしかして、こんなことができるのは自分にヒーラーの才能でもあるのかしらん？」とひそかに思ったものだが、今のところ、猫しかヒーリングしていない。人間のヒーリングができる人って偉いなあと思う。
どうやら、私は人生のオプションを選ぶときに、特殊能力はできるだけ使わないように決めたようである。（笑）
そうしないと、ただでさえ私は地に足が着いていないのに、もっと大変なことになっていただろうと思う。
高校二年生の頃だったと思うが、今から、もう二十年も前の夢である。
私は宇宙人から手紙を受け取る。手紙の内容は、「私は宇宙人です。あなたにどうしてもお願いしたいことがあり、手紙を出しました。実は、あなたがたの地球に危険が迫っています。ソビエトが打ち上げた、＜コ・・・・＞という、人工衛星が、地球に落下します。その人工衛星には、動力源として、核が使われています。大きな都市に落ちると、大変なことになるので、日本の総理大臣に連絡をして、みんなを非難させるようにしてください。」と、いうものでした。
私は、「ただの高校生の電話や手紙を総理大臣が読んでくれるはずないよ〜」と天にむかっていいました。すると、そこからは、夢ですので、直接テレパシーで、返事が返ってきました。
「あなたにできることをなんでもしてください。」と、宇宙人は言っているみたいでした。私は、「わかりましたけど、もう一度、人工衛星の名前を教えてください。」といいますと、「コ・・・・」と答えるのですが、どうしても語尾のほうがわかりませんでした。「えっ？ココナツ？」とか言っているうちに、目がさめました。
それから、しばらくたって、（一ヶ月以内だったと思う）新聞に、「ソビエト連邦のコスモスという人工衛星が落下し始めた。」とあり、「動力源として、核燃料が積み込まれているため、落下地点によっては被害があるかも。」というような記事が出ていた。
結局、海か砂漠のようなところに落ちたようだ。先進国は、みんなほっとしたけれど、あぶないなあ。
「もしかしたら、宇宙人が都市に落ちないようにしてくれたのかも知れないなあ。」と想像している。あの夢は、正夢だった。
後で調べたら、１９８３年の一月に落ちていた。１９７８年にも落ちていた。地球の上空は危ないかもしれない。
今から五年程前、私がシャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム」を読み漁っていた頃のお話。
私の住んでいたところは、大阪市のはずれの川沿いのへんぴなところだった。マンションの一階に住んでいたのだが、季節外れの身なりの若い女性と、外国人男性がアベックで、時々、私のマンションの前を通るのであった。
普段、人通りの少ないところだけに、目を引くものがあった。
女性の格好が、つのだじろう作の恐怖新聞に出てくる、「コンタクトマン」のエリナ松岡にそっくりで、私は想像力たくましく、「本当にエリナ松岡だったりして！」と色々と考えたりした。
女性はミニのワンピ−スで、腰に太いベルトをしていて、セミロングの髪型で、ロングのブーツを履いていた。その頃は、もう、初夏で、ブーツや長袖のワンピースなど、大阪ではだれも着ていなかった。北海道からUFOに乗ってやってきたのかしら。
決まって、私が洗濯物を干したりしているときに現れて、ただ通り過ぎていく。なにもしゃべっていなかった。
あれは本当にエリナ松岡で、私はその夜、チップを埋め込まれていたりして・・・
そんなことを３０歳を過ぎた子持ちの女子が考えているなんて、かなり恥ずかしいが、この場を借りて、白状します。
でも本当だったらいいのになあ・・・
精神世界を学びだすと、世の中のことがとてもよくわかってくる。今まで知り得なかった不思議な世界のこともわかってくる。「なぜ自分は今まで同じところをグルグル回っていたのかしらん？」」という感じである。まさに、「晴天の霹靂」である。
悩むことをまずしなくなる。ネガティブな思考はネガティブな現実しか生み出さないということが、はっきりわかるからである。毎日、快食快眠、悩み知らずでポジティブシンキングな私。
でも、いくら自分がそういうことがわかっていても、自分のまわりにはまだまだ難題が山積み状態で残されているのである。そういうのは一朝一夕には解決しないから、一つ一つ根気よく取り崩していかなければならない。
例えていうなら、濁ったミルク風呂につかりながら、顔だけだして、軽やかな空気を吸っている状態。体はどっぷりと現実の世界につかっているけれど、真理の断片を知ってしまった・・・顔までつかって苦しそうな人をどうやったら救えるのか試行錯誤の毎日。
といっても、人はこういう話に耳を貸さないから、精神世界はよこに置いておいて、別の活動で光の断片を人々に見せてあげないといけないと思うのである。それには根気が要るということなのである。
とまあ、こんなことを私が考えているなんて、うちのだんなさんや息子は知らないんだろうなあ。トホホ。
光は赤・青・緑の三原色からできている。赤と青と緑がぴったりと重なっていると、白い色に見える。、小学校の理科の時間に、白い太陽光をプリズムに通すのを運動場で実験した。七色に色が分かれてきれいだった。
今を生きることが大切だとよくいわれる。過去にとらわれたり、未来をくよくよしたりしていないで、現在を精一杯生きることが大切らしい。
この光の三原色を過去・現在・未来に当てはめてみると、なぜ今を生きることが大切かがわかってくるような気がする。
過去は赤、現在は緑、未来は青だと考えてみる。自分の肉体は現在にしか存在しないから、現在にスポットライトを当てていないと人生劇場は暗くて観づらいだろう。つまり、赤と青と緑のスポットライトの焦点が合ってこそ、明るい芝居が見られるのである。
未来を思い煩ったり、過去にとらわれたりしていると、スポットライトは焦点が合わなくなって明るさがどんどん失われる。
そういうふうなイメージを想像すれば、くよくよしそうになったときのブレーキになるかもしれない。
以上のようなことを、お風呂に入っていて思いつき、早く書きたくて、焦点を合わせるのに苦労をした。（笑）
まだまだ修行がたりない私であった。
私は春になるとひどい花粉症になる。毎年、自分の誕生日が来るのがこわい。3月は、スギ花粉が全盛である。しかしこの花粉症のおかげで、私は体のことやら地球環境のことやらを考えるようになった。
杉の花粉が異常に多いのは、人間が雑木林を杉林にしてしまったからだというのがわかった時は、「植えるな〜杉ばっかり！」と叫んでいたし、植えたあと、今では世話をする人がいない山が多くて、ほったらかしの状態であるとか聞くと、「ほったらかすな〜」と叫んでいる。
医者へ行くと、すぐに猫のせいにするので、行くのはやめた。ヤブ医者ほど、原因を決め付けたがるのである。私が猫が原因だと言われて「あっそうですか」と猫を処分できると思っているのかしら。外から帰ってきて、猫だらけの家に入るとくしゃみが止まるというのに。
という具合に、春は憂鬱な日々を送っているのである。ところが最近、健康に関するいろいろなメッセージをいろんな人からいただくようになった。木枕であったり、少食療法であったり、アロエであったり・・・
どれも、以前から、興味を抱いていたりするものが多いので、いろんなルートから自分のところへこんなにうまく集約するなんて、偶然にしては重なりすぎるので、「きっと天からのお知らせかもしれない」と思うようになった。
そのような「天からの知らせ」をまとめると、
1、飲酒は止める
2、肉食をやめ、少食を実行していく
3、どうしても補助的に薬を使う時は、天然のものを使う。
4、睡眠時に姿勢が矯正されるようにやわらかいふとんを使わない。
5、体に聞いて心を整える
私の場合は、今のところ、以上の5点である。思えば、子供の時から肉が食べられなかったのに、食べられるようになってきたころに花粉症を発症している。感謝の気持ちを持たずに生き物を育て、大きくなると殺して食べている私たち。食べられるものの気持ちになってみれば、自分は絶対イヤ！だと思う。
生き物を食べる時はほんの少し、体が維持できる程度でいいのではないのだろうか。
肉食も飲酒も環境を破壊する原因になっているらしい。地球を砂漠化するのに一役買っているそうだ。
天からの知らせは、私に、「地球と調和して生きよ」と言っているような気がする
やはり、高校生の頃、もう一つ宇宙人の夢を見た。夢の中身は大したことがないのだが、何年もしてから、リサ・ロイヤルの「宇宙人遭遇への扉」という本の中のお話に酷似しているので、同じような夢をみた人はいるのか、興味があって書くことにした。
金髪の宇宙人と思しき人がＴＶに映っていて、演説をしているという夢である。
チャンネルを変えてもスイッチを消しても宇宙人が映っていたような気がする。見かけは女の人（だったと思う）だが、声が時々男の声になったりするので、「どうみても宇宙人」という感じだった。
何かを一生懸命話しているのだけど、私にはチューニングが合っていないような感じで、当時は何を話しているのかわからなかった。
「宇宙人遭遇への扉」によると、どうも、宇宙人から地球人にあてたメッセージだったらしい。それが本に紹介されたのと同じ夢だとして、当時はまだ子供だったので、理解不能だったのかもしれない。
「なぜ今夢に出てきてくれないんだー」と少し寂しい。そんな夢なら、毎晩でも見たいのに・・・
こんなことを語る私は、やはり電波系かもしれないなぁ（笑）
ゆうべ、お風呂に入りながら、千と千尋の神隠しの歌を口ずさんでいて、ふいに、涙があふれてきてしまった。
どこでそうなったかというと、「さよならの時の静かな胸 ゼロになるからだが耳をすませる」のところである。
「もし、今がさよならの時だとしたら、私は何を思うのかなぁ」と思ったとたんに涙があふれてきた。
いとしい人たちと三次元ではもう会えない。美しい地球ともサヨナラ。
「まだまだ死ねないなぁ」と、つくづく思う。まだ私はいとしい人たちを愛し尽くしていないし、美しい地球のためになることもしていない。猫たちだっている。
私の涙は、現世への執着の涙であったのかもしれない。これから、なるべく執着を残さずに済むような生き方をしていかないと・・・と思った次第である。
以下は、精神世界の鉄人で知り合った方にあてた手紙である。読者の中で、職業やお金のエネルギーで迷っている方がいたら参考にできればと思い、載せることにした。
私の生き方が参考になるかどうかわかりませんが、もし参考になればと思い書いています。
私は猫しかとりえがない人でした。離婚して実家に戻った頃（すでに妹の家になってたので、間借り状態でした）みんなから、ダメ人間のレッテルを貼られて、自分でもそうだと思っていました。電気製品を買うのさえ、家族から、「母子家庭のくせに贅沢をして」と言われました。
どん底だったと思いますが、一年間無職でした。自分に自信がなくて、恐ろしくて外に働きに出られませんでした。
幸い、母子手当てと、元夫から月10万円の仕送りがあったので、（元夫が原因を作ったので、15万払うといわれたのですが、元夫が生活できないと思い、10万円にしました）それで、しのぎました。
カウンセリングに通い、少しずつ元気になった私は、はじめは人間の病院の受付にパートで行きました。カウンセラーから、私が人間嫌いであるからこそ、人間相手の仕事を選んだ方がよいというアドバイスをしてもらったからです。でも、飼っていた猫が交通事故で死んでから、ペットロスになって、笑顔でいることができなくなりました。
その頃、父の会社で経理をする人を探していると、誘われ、親の所はいやでしたが、生活のためと、おそらくは娘を心配してくれている父を安心させるためとで、行くことにしました。はじめは、病院と会社と、パートで二股をかけました（笑）
同じ頃、私は自分のとりえである、猫を助けるボランティアをはじめました。マンションなのに、猫を10匹も隠れて飼っていました。（笑）
その頃、ボランティアもしていた今の夫から自宅に電話がかかり、日曜日に自分の動物病院の猫の世話を手伝ってくれないかと言われました。
いつもお世話になっていたので、断れずに行きました。（日曜日は寝坊する人でしたが、仕方なく早起きしていきました）
一緒に猫の世話をしながら、お互いにとても話が合い、意気投合してしまいました。
私には子供がいるし、相手は初婚なので、私は遠慮していましたが、ほどなく、結婚することに。
それで、今に至っています。
今は借金もありますが、生活には支障がありません。
猫がとりえで生活できるとは夢にも思いませんでしたが、今の私は猫に食べさせてもらっていると言ってもいいと思います。
元夫からの仕送りは、今は学資保険のぶんだけ送ってもらっています。三万円です。
あちらも本来のソウルメイトと無事結婚でき、去年には子供も生まれたそうです。
今の仕事は、猫の世話と動物病院の受付と経理です。今までのすべての経験が生かされています。
「無駄な経験なんかないんだなぁ」というのが心境です。きっと○○さんも、私のように思える日が近いと思います。
注：原文を多少補足してあります。
自分の好きなことをあきらめずに続けていくことが大切だと、いろいろな精神世界の本に書いてあるが、実際に経験したことを聞く方がわかりやすい方もいるかと思う。
私の幼稚な経験であるが、役に立つこともあるかもしれない。迷っていても、どん底でも、「自分は光に向かって進んでいく」と決めて、良心に反しないように、他をいたわりつつ生きていれば、かなり間違いのない方向へ進めると思う。